ベッキーへの未来からの手紙 

(はなまるマーケット2004年8月9日)

 

スタジオ

 

岡江さん

 

お二人とも海外に行かれているかもしれませんけど、今回の方は世界を股にかける本当のスーパーウーマンなんです。

 

VTR 

ナレーション

 

世界中どこでも行けるこの時代。だけど彼女以上に海外にでかけている人って、そうはいないでしょう。今回のゲストは国際アナリストの後藤昌代さん。

南極点到達の映像

ここ南極点です。やっと到着しました。わーい!

 

ナレーション

 

日本である大使館で働き、その一方アナリストとして彼女は一人で世界各国を取材して回っているのです。その国や地域の数は・・・

後藤昌代

 

100カ国近く行っています。その経験は私の人生にとってかけがえのない財産です。

ナレーション

 

まさに国際人の彼女。18歳の時のアメリカ留学を皮切りに、各国を巡り始めました。そして30歳の頃、南極で転機となる出来事が起きたのです。

後藤昌代

 

ロシア船の船員さんが「昔、日本人に救われたから、同じ日本人の私にお礼をしたい」と言ってプレゼントをくれたんです。

ナレーション

それに対して勿論・・・

後藤昌代

 

「私が助けたわけではない」と言ったけど、「同じ日本人だからとにかくお礼をさせてくれ」と言ってきたんです。

ナレーション

戸惑いながらも、彼女はあることに気がつきました。

後藤昌代

 

海外では、私が日本人の代表なんだ。日本人としてはずかしくない自分になりたいと心から思いました。

ナレーション

そんな彼女が日本生まれの国際人としてまず心がけていることは、さまざまな国の人と話をして自分に吸収すること。

 

スタジオ

ベッキー

はい、本日のゲストは後藤昌代さんです。よろしくお願いします。

後藤昌代

よろしくお願いします。

ベッキー

まず、国際政治アナリストというのは、どういったお仕事なんですか。

後藤昌代

これは国際政治に関する研究調査です。本業はある大使館で、日本の政治や外交などの研究調査をしています。その傍ら外国に行って、いろいろな国の事情を調査したり、冒険などもしています。

ベッキー

これは今まで行かれた国のお写真ですね。(番組が作った世界地図を見て)こっちがすごいんですけど。赤い部分がもう行った国なんですよね。

後藤昌代

ええ、そうなんです。

ベッキー

もうほとんど行っちゃったっていう感じですけど。すごいですね。いつ頃から世界を回りたいなぁと思われたんですか。

後藤昌代

18歳の頃から外国に憧れるようになりまして、もう小学校の頃から国際的な人になりたいと思いました。18歳でアメリカへ行きまして、留学をして、その後、オーストラリアに渡りまして、そこでもまた大学へ行きまして、国際政治を博士課程まで勉強しました。

ベッキー

すごーい!すばらしい!

後藤昌代

その傍ら、大学教授の助手や通訳をしてお金を貯めて、世界を回っていろいろと取材してきました。

ベッキー

いろいろとやっていますね。

後藤昌代

えー

ベッキー

「いろいろな人と話をする」ということなんですが、これは国際人にとって必要なことですか。

後藤昌代

そうですね。いろんな人と話をして、異なる文化や考え方を吸収することは、国際人になるためにはとても必要なことだと思います。

ベッキー

ちなみに今まで会えた方で、一番印象に残っている人は誰ですか。

後藤昌代

そうですね、93年の時のお会いした「マザー・テレサ」さんです。

ベッキー

マザー・テレサさん。今お写真がでました。右の方ですね。どんな方でしたか。

後藤昌代

人に心の安らぎとか、平和とか愛の力を与えてくれるような方でした。お会いしまして、平和というものはお互いに競い合って力で得るのではなく、お互いに話し合って助け合いながら得ていくものだということを深く感じさせられました。

ベッキー

へーえ。本当にやさしい方なんですね。

後藤昌代

平和は観念的なものですが、もし物になったとしたなら、「マザー・テレサ」さんそのものになってしまうのではないかと思ったほどです。

ベッキー

そうですね。とても貴重な体験ですね。

後藤昌代

えー

ベッキー

どうやって会ったんですか。

後藤昌代

実はシドニーにいるときに、あるアメリカの科学者に会いまして、その方から「インドに行って聖者に会いに行くツアがーあるので、あなたも参加しませんか」と、呼びかけられたんです。(パンフレットに)なんと聖者「マザー・テレサ」と書いてありまして、ずっと下の方を読んでみますと、「会える保障なしと」書いてあったんです。

ベッキー

あれ、ツアーなのに。

後藤昌代

そうなんです。名前が書いてあっても会える保障がないと書いてあるので、おもしろいと思って行ってみようと思って、行きましたら、「マザー・テレサ」さんにお会いできたんです。

ベッキー

そのツアーで他に会われて印象に残っている方とかいますか。

後藤昌代

実はサイババさんに会ったんです。

ベッキー

サイババさん!私サイババさんの指輪を持っていますよ。

後藤昌代

そうですか。

ベッキー

サイババリングを持っていますよ。(写真を見て)このオレンジ色の服の方ですね。

後藤昌代

ええ、そうです。

ベッキー

すごーい! どういうお話をされたんですか。

後藤昌代

サイババさんは、人に感謝すること、物を大切にすることを教えてくれました。それからサイババ名物の「物質化現象」も忘れずに披露してくれました。

ベッキー

すごいパワーをもっているんですよね。

後藤昌代

そうです。サイババ宮殿というのがありまして、私達は特別にその中に招待されて、サイババさんがじかに時計を「物質化」してくれたんです。

ベッキー

「物質化」というのは、全くないのに「ポン」と出てくるのですか。

後藤昌代

それが叙々に出てくるんです。

ベッキー

へえ!

後藤昌代

ちょうどこれくらい離れている場所に私は座っていたんですが、サイババさんが念じ始めたら、どこからともなく時計のブレスレットの部分がこう現れてきまして、だんだんと時計の形になって、パッと受け取って、「時計ですよ」と言って、見せてくれたんです。

ベッキー

それちゃんと見たんですか。

後藤昌代

ええ。「Seiko」と書いてあったんです。

ベッキー

Seikoの時計。おもいっきり日本製ですね。

後藤昌代

みんなでせっかくここまで来たんだし、サイババさんにお会いしたんだから、これはトリックじゃない、みんなで信じましょうということにしました。

ベッキー

そうですね。そういうことにしておきましょう。

 

CM

 

VTR 

ナレーション

アメリカ留学の経験を経て日本へ帰国した24歳の彼女は、ある事に悩みました。

後藤昌代

逆カルチャーショックを受けてしまったんです。日本の文化や習慣に適応できない自分がそこにいたんです。

ナレーション

簡単にアメリカナイズされてしまった自分に、気づいたのです。

後藤昌代

このままでは本当の国際人になれないと思いまして、日本の文化をもう一度勉強し直そうと決意しました。

ナレーション

そこで、彼女は・・・

後藤昌代

茶道や華道を始めました。

ナレーション

自分の国のことを知ってこそ、初めて真の国際人になれることに気がついたのです。

 

スタジオ

ベッキー

続いて、「日本を知る」ということなんですが、アメリカに長くいて戻ってくると、逆カルチャーショックになるというのはよく聞きますよね。

後藤昌代

そうなんです。なんか「逆カル」といいますか、自分が元いた環境とか習慣に適応できなくなってしまうんです。

ベッキー

じゃ、日本でいろいろと大変なことがありましたか。

後藤昌代

ええ、まずアメリカにいるときは、フレンドリーで平等な社会でしたので、そのような形でいろいろな人と接していたんです。でも日本の社会は上下といいますか、先輩と後輩、上司とか部下という縦の構造の社会ですので、なかなか適応できなくて大変でした。

ベッキー

たとえば、アメリカへ行くと、日本に帰ってから敬語を使うこととを忘れたりするみたいですね。

後藤昌代

そうですね、日本に帰ってからは英語混じりの日本語になったり、尊敬語がこなかったり、ひどいときみは、机の上に座って話をしていたりとかもあったんです。

ベッキー

でも、やっぱりそれって日本では受け入れられないんですよね。

後藤昌代

そうなんです。日本に帰って始めて日本の国の古さとか、伝統とか習慣というものを改め気づきまして、特に茶道とか華道に関心を持ったんです。

ベッキー

へえー。それで始めたんですか。

後藤昌代

ええ。そうです。特に、アメリカにいる時に、茶やお花のことをよく聞かれたんです。それに日本人の女性だから、それができて当たり前と思われていたんですが、私は何もできなかったんです。

ベッキー

それで始めたということですね。華道や茶道から何か得たものってありますか。

後藤昌代

恩師を敬うこと、先生を大切にして敬うこととか、相手の気持ちを察すること、あと日本の文化、伝統、しきたりとか振る舞いとか、日本人として大切なことを得ました。またそれが国際人になるためには大切なものだということも気づきました。

ベッキー

岡江さん、薬丸さん、何か質問ありますか。

岡江さん

たくさんの国に行かれていると思いますけれども、今後行ってみたいところなどありますか。

後藤昌代

そうですね。私自身、自分の過去、現在、未来を見ているんですが、過去いろいろな国に行きましたので、自分の旅行記を書いたりとか、ホームページを完成させたりとか思っています。今後は、まだ行ってない国がありますので、そういうところに行くとか、あとは冒険ということで、潜水艦に乗って沈んだタイタニックを見に行きたいです。また地球を100キロほど上に行って、小宇宙から地球を眺めるツアーもあるので、それにも参加したいと思っています。

ベッキー

そんなツアーがあるんですか。

岡江さん

高そうですね。

後藤昌代

はい、今は行けないですが。

薬丸さん

どのくらいの割合で外国に行かれているのですか。

後藤昌代

そうですね、アメリカにもオーストラリアにもかなり長い間住みまして、またその間もいろいろな国に行っているので、18歳からみてもだいたい8割ほどは外国で生活しています。

岡江さん

何ヶ国語くらいしゃべれるんですか。

後藤昌代

英語が主ですが、フランス語とかスペイン語も勉強しています。

ベッキー

すごいですね。これだけ回られて、日本人って外国の方からどう思われているんですか。

後藤昌代

そうですね、日本人はとても知的で頭がいい人達だと思われています。特に科学技術がすばらしいので、できたら科学技術でもって自分たちを日本人と同じように幸せにしてもらいたいと思っています。

ベッキー

そうですか。日本人ってそういうふうに思われているんですね。あ、そろそろお時間がきてしまいました。ということで、ベッキーへの未来からの手紙。今回のゲストは国際政治アナリストの後藤昌代さんでした。ありがとうございました。

後藤昌代

ありがとうございました。

岡江さん

それでは、後藤さん、ベッキーへお手紙お願いします。

 

CM

 

スタジオ

ベッキー

ということで、後藤昌代さんからお手紙をいただきました。こちらです。

 

「国際人とは、分け隔てなく世界の人と接し、自分の国を敬うことのできる人。」 国際政治アナリスト 後藤昌代

 

ありがとうございました。すごいですよね。あの国の数。

岡江さん

すごーい。女性で一人で行かれて。

ベッキー

世界地図がほとんど埋まってしまっちゃうくらいですからね。

薬丸さん

(手紙のメッセージを見て)これを本当に実現できれば、みんなができれば、争いごとがなくなりますね。

岡江さん

国際人になれればね。

ベッキー

以上、未来からの手紙でした。

  


 

時間の関係でカットされたVTR

VTR

後藤昌代

日本人には、「人と合わせる」という美徳がありますが、合わせてばかりいると海外では誤解を招くことがあります。

ナレーション

当然海外には日本と違う文化や習慣があるわけです。だからこそ相手に合わせるだけではダメ、対等にコミュニケーションを取る必要があるんです。

 

相手のことを理解すると共に、自分自身の意見をはっきりと言う事が大切だと思います。

ナレーション

国際人への第一歩の条件。それは・・・

後藤昌代

自己表現ができる人間になることです。

 

 

 

自分が心を開いて、自己の思っていることを明確に表現していかないと、相手が自分を理解できないし、また自分も相手を理解できなくなると思います。それと危険なことがあった場合、いつも誰かが助けてくれるとは限らないです。相手や相手の国のことを理解することは、危険防止にもつながると思います。

 

相手とコミュニケーションを取るには、もちろん英語が話せる方がいいですが、片言でも気持ちを伝えようとすることが大切だと思います。